百工房アートスペース(岡山市の絵画教室)

第6回アートゼミ

オートマティックみんなで

自由な線から

10月25日 日曜日 シュールレアリスム第一回を行いました。
シュールと言う言葉、現実離れしているとか、不思議な、という例えでよく使われます。
絵について少し詳しい人なら、「あの気持ち悪い絵ね。」という方が多いかもしれません。

まとめて3点
1、第一次大戦後、それを引き起こした文明に対する芸術家の抗議や疑いの心情が引き起こした運動(日本は大正時代)
2、フロイトの心理学、無意識の発見が大きな影響を与えている。
3、日常の逸脱、ありえない組み合わせ、現在でも多くの芸術家がその手法に多くの影響を受けている。

オートマティズムについて、ワークショップしました。3種類有ります。
1、自由連想方による言葉の羅列を、絵に起こしたもの。
2、それぞれが勝手に絵を書き加えていく、連想合作。
3、自由曲線を元に、想像したものを描く起こしていくドローイング。

フロイトは無意識に潜む「エロス、タナトス、暴力」などの根源的な心理を発見したのですが、それは文明的ではない、野蛮と言われたりする。現れたイメージは気持ち悪いものばかりではないはずですが、我々は自分自身でブレーキをかけてそれを避けることが多いようです。だからシュールレアリスムの絵画は一般的に、普通ではない恐ろしいものに見えてしまうのかも知れません。我々は日常生活では物事を基準にあてはめ分類していますが、実はグレーゾーンがたくさん有り人間は両義的である、シュールレアリスムは「ものの見方」を大きく変える衝撃的な運動だったと思われます。
また日本にも、天井の沁みや自然釉に「景色」を見たり「見立て」を行う繊細な文化があるようですが、ダビンチもそれが想像力の源泉になることに言及しています。見ること、そこから想像すること、こんな当たり前でささいな行為をはっきりした芸術運動にしたのが、シュールレアリスムとも言えそうです。だから、ゆっくり見て、考えたり思い浮かべたりする機会が無くなれば想像力も衰える、ということになります。
また、シュールレアリスムとダダイズムという「破壊的」芸術運動は同時に起こっていますが、第一次大戦からほぼ100年、現代に至るまでアートは文明というものを問う立場から表現し続けられている部分がある、ということが言えます。