道綱たけし「石の記憶」

道綱たけし「石の記憶」

 

山吹あらら「女」

 

木村俊昭「進軍 – Beauty & Warriors」

 

久本有美子「Family」

 

Naomi Yasuda「abyss」

 

真壁辰次「少女のタスクボード」

 

真壁孝次「幼女と野獣」

 

ビジョトヤジュウ展、始まりました。

メンバーは7人、さながら7人の侍、腕に覚えのある面子が揃いました。全員社会人、美大など専門教育の経験は無し、働きながら空き時間でコツコツと制作してきた人達です。作品はマンガ・イラストレーションという緩やかな共通点はありますが、まったくバラバラ、それぞれの個性的です。

テーマの「美女と野獣」は有名なものですが、そのテーマが選ばれた理由としては、美女というものが多くの人にとってモチベーションを高められる対象である点、そして美女と野獣は反対のもの、分断されたものというイメージを持つことから、自分が取り組んだことのない、新しいモチーフに出会う契機になる点、有名であるからこそアレンジの幅が持てる点などでした。半年の準備期間を得て、アートゼミを繰り返し、アイデアを練るブレインストーミングから素材選定まで、作品内容を練り上げてきました。

結果としては、本家「美女と野獣」には似ても似つかない、個性を発揮したものになりました。 それぞれの主体性と、自分自身のテーマを考えるきっかけになったはずです。作家としてはまだまだですが、彼らがこの機に1ステージ上がったことは言えると思います。

岡山で、ささやかな絵画教室を開いてほぼ10年になりますが、ようやく手ごたえを感じています。喜びとも、やっと漕ぎ着けたという安堵とも付かない気持ちですが、それにしても時間がかかりました。結局は意識の問題、それには10年ぐらい当然のようにかかるものかもしれません。

一点一点中身の詰まった作品が揃っています。写真ではわからない、それぞれの工夫が凝らされています。地方の、小さな教室の、小さな展示場所での、ささやかな一歩ですが、近隣の方でご興味をお持ちの方はどうぞお立ち寄りください。