食べること   ゆみ 
 

コロナ禍で、なかなか教室に来れない方もいらっしゃいます。
久しぶりに、インターネットで作品を投稿して下さいました。

コメントもいただきました。
「食べる前のわくわくした気持ち→頬張る姿→味わう姿→美味しくて幸せで満たされている姿を描きました。
私は前回の作品展以降、窮屈で生きづらくなっている今の社会で、何にも囚われずに、素直で純粋に生きている子供の姿に、私達がこれから幸せに生きていく為のヒントがあるのではないか、と思い、最近はその子供の絵を主体に描き進めていました。子供が何かに夢中になっている姿、欲を満たして幸せそうにしている姿はとても魅力的で、見ていると、こちらまで自然と顔が綻んできます。

コロナ禍以降、世間も自分自身も『楽しむ』という事が希薄になっている気がします。また、ウクライナ侵攻のニュースを見て、何気ない日常がどんなに幸せか、改めて深く考えさせられ、日常の幸せを表現したいと思いました。その中で、人間の欲求の1つ、『食べること』に重点を置いて描き進めました。『食べることは生きること』とよく言われますが、子供が無我夢中で美味しそうに食べている姿を描いて、生きている喜びを表現したいと思いました。」とのことです。

本当に、色々なことが起こります。その中で、前向きな気持ちを拾っていくことが大切だということ、改めて感じさせてもらえる作品ですね。我が娘が断髪して、今丁度こんな感じになっているので、愛着が湧きます。子どもが家にいることも多かった昨今、「家の中で走るな!」とか「野菜を食べろ!」とか「勉強をしろ!」とか言うことは多かったのですが、可愛い姿を愛でるチャンスでもあったわけです(なかなか出来なかったかもしれません。)。作品というものは、作者が注目したことを、クローズアップして見せるもの、そういう視点の大切さも感じました。