美術は、自分の思いを、存分に表せます。
楽しい、ワクワクする、自由な世界。

大変さもあります。
自分で見て、考えて、描くもの。
インターネットには答えがいくらでも転がっているように思えますが、
自分の答えは何処にもありません。
自己表現の世界では、答えは自分の中で探します。

ここでは、描くことを考え、描いたものを考えます。
だから、自分の中で、技術がちゃんと組み立てられて、ちゃんと上手くなります。
自分の世界を目指して、どうぞ一歩前へ。

デッサンは、このような時に必要になります

●オリジナルの絵を描き、自己実現したい。
形や空間を自由に描くために、デッサンが必要。
●希望する美術系大学に行きたい。
美術系大学入試には、デッサンを課せられることが多い。
●立体感のある、雰囲気を持ったイラストが描きたい。
光や影、モチーフと背景の一体感を学ぶために、デッサンが必要。
●キャラクターの、生き生きとしたポーズを描きたい。
生き生きとした表情や、微妙な動きを描く力を得るために、デッサンが必要。
●深みのある背景や世界観が描きたい。
立体感や奥行きを表現し、リアルな背景描写を行うために、デッサンが必要。

絵を描いた経験のある人は、きっと、このような思いを持ったことがあると思います。それぞれ目的は違っても、デッサンに含まれる技術は広く活かされるものです。それに対して、世間一般ではデッサンの意味は狭く使われがちです。マンガを描く人の多くが、「形がおかしい」→「デッサンが狂っている」という言葉を使います。デッサンは、形を正確に描くことだけではありません。写真そっくりに描いた鉛筆画が、インターネットで注目を浴びたことがありました。多くの方が、その技術を目指したと思いますが、デッサンは「写真そっくりに写す技術」を指しているのではありません。

デッサンには描写力だけではなく、光、立体感、質感、構図、アイデアや描き進め方など、その他多くのことが含まれています。それらを身に付けるためには、アカデミックな基礎に基づいた、伝統的デッサン手法を学ぶことが、一番の早道だと思います。

デッサンを習うメリット

デッサンを習うことで、絵を描くための基礎をしっかり学べます。
特に我々は、アカデミックな見地、伝統的な手法に基づいて、骨太な基礎を学ぶことに留意しています。
デッサンの実力が付けば、自分の描きたいものを、自分の力で、自由に描くことが出来るようになります。

これが、絵を描く喜びであり、絵の本質だと思います。
デッサンを描く時に、鉛筆と紙を使うことで、素材感や質感表現を養います。
デッサンには、タッチという特有の表現方法があります。タッチで描くことにより、直感的に立体視する力(脳内で立体感をイメージする力)が養なわれます。※個人差があります。
デッサンでは、総合的判断力が養なわれます。
この頃、技術に注目する人が多く見受けられますが、技術は総合的判断力を養わないと上手く活かされません。総合的判断力を養うためには、観察すること、客観視することが不可欠です。
デッサンでは、自分の絵の中心となるアイデアや主題を考えます。アイデアやテーマという骨格から、組み立て、描き進めるなら、作品は更に魅力的になり、人に伝わる力を高めます。

当教室では、デッサン力は絵を描く基礎力であると考えています。

オンデマンド受験コース

現場からリアルを

2008年ぐらいは、アトリエとしもりと名乗っていました。
その後、会社設立と共に、2014年から、百工房アートスペースと名前を改めました。同じく2014年から熱血!デッサン塾というサイトを続け、2018年からデッサンオンデマンドを立ち上げました。

 

最初から続けていることは、その人がしたいことをする、というスタイルです。ですから、皆さんが描いたり作ったりしていることは、全部バラバラです。あっちの机で発泡スチロールを削っていたら、こっちの机で受験生がコップを描いていたりします。私のアトリエ兼倉庫にもなっていて、歳森 勲の作品や、山吹あららの作品が、あっちこっちに置かれていたりします。

 

最初にいらっしゃった時、皆さんとゆっくりお話しします。こんなことがしたいとおっしゃるなら、こんなのどうですか?こんなことしてみませんか?と、出来るだけその人のしたいことを提案して、それを体験していただきます。初心者でも、プロ志望でも、分けへだて無くそうしています。一回だけで満足してしまう人もいますし、長く続けて頑張る人もいます。

 

続けていく方は、自分の実現したいことがはっきり出てきた人です。こんな絵を描いてみたい。こういう職業に尽きたい。 そうなると、技術=デッサン力を磨く理由がはっきりしました。実現したいモチベーションと、技術を磨く大変さが、心の中で「闘いのゴング」を鳴らします。私は、叱咤激励したり、逆にアドバイスが分かるまで待ち続けたりしながら、その人の格闘を見守ります。実現できるかどうかは分かりません。結果はどうあれ、頑張っている姿は尊いと思います。そんな感じで、それぞれが頑張っているアートスペースです。

 

失敗もしながら、可能なことを探り続ける日々でした。これからも出来ることを精一杯行ってまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

※デッサンオンデマンドとは
自宅学習で、多くの時間を割り当てられます。
やる気はあるのだけれど、金銭的理由、時間的理由、立地的理由で、画塾に通うのが困難な方には、適していると思います。

最後に

今まで30年以上、デッサンに関わってきましたが、実に、デッサンは奥深く複雑なものです。実際に描き始められると、必ず実感することになると思いますが、デッサンが出来るようになるには、それなりに時間を要します。それでも、デッサンが出来るようになった時には、あなたは、好きな絵を存分に描く喜びと、自由を手に入れられます。

「上手くなってうれしい。」「良い作品が作れて楽しい。」「志望校に合格してうれしい。」を、真摯に応援させていただきます。