デッサンオンデマンドの傑作を掲載いたします。
これは、2点透視図法を基に作られた、イメージデッサンです。自由に立体物を構成し、そこに光を当て、陰影を施します。3Dモデリングそのものですが、目的は遠近法の仕組みを頭に入れることです。自分が好きなように空間を作ることが出来ますので、まったく想像上の建築物も出来ますし、室内空間や都市などのイメージも作ることの出来る、自由度の高い課題です。

陰影を丁寧に施し、リアルな空気感を作り出せたのは、素晴らしいことです。何も見ないで、光の当たり方もイメージするわけですから、なかなかこのようには行きません。反射光や、影のぼやけ具合にも、気を使っています。やはり作者の観察力が優れていること、つまりモチーフを描く際にも、細密に光の当たり方を観察しているからこそ、この表現が可能になったのだと感じます。