抽象作品-18cm×18cm  作者 nao

コロナでなかなか通うことの出来ない方が、家で作っている作品を投稿して下さいました。
『デッサンコンクールの時に日本の伝統文化について教示いただきましたが、その事を考えながら制作していました。まだこれから試したいことがありますが、今までの中では一番好きだと感じました。日本文化といえば「間」や「陰翳礼讃」、侘び寂びや伝統色など多々ありますが、知識も思考も足りなさ過ぎ…ただ描くだけでなく学んでいく必要があると思っています。』とのことです。

庭のクロガネモチの木に赤い実がヒントになって、以前雪が積もっていた日のことを思い出し、出来た作品だそうです。季節感を感じて、風流な気持ちが湧いてきます。そのような気持ちになれるのも、久しぶりな感じ、春も近付いて来ましたね。日本の伝統文化を取り入れるという作り方は、その深みにおいて、とても良いと思います。素晴らしいものが、たくさんありますから。

このことをきっかけに、抽象と具象の違いに付いても、考えてみるとどうでしょうか?。抽象というものだけを考えると、それこそ抽象的になりますが、今回ヒントになった具象的なモチーフと、抽象的モチーフの違いについては、身近に考えられます。また、この調子で、興味のあることはどんどん取り入れて、作品化してみましょう。自分の感覚の中で、基準になってくれるものは、幅広く体験した方が良く分かると思います。