今期は、人物をテーマにコンクールを行いました。
「人物クロッキー」、「人物デッサンゼミ」のデッサン、「人物画作品」など、参加条件は幅広く行ったので、人物デッサンを敬遠していた方も含め、多くの方のご参加を頂きました。結果発表と、寸評を公開します。

一等 NO.12 「バットマン」エスキース
二等 NO.11 「お孫さんの下描き」
三等 NO.09 モデルデッサン

となりました。おめでとうございます。

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今期は、レッスン始めに毎回、ムービングクロッキーを行いました。短い時間で描くには、思い切りと集中力が必要です。最初は、あまり見ずに手を動かしていた作者は、じっくり見て判断して手を動かすようになって来ました。

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制作途中をそのままクロッキーしてもらいました。作者も今までは、クロッキーになると慌てることが多かったのですが、落ち着いて描き込むことが出来るようになりました。描き方に自信が感じられます。

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3歳児にモデルになってもらいました。動き回るので、大変です。作者は子どもを描くのが好きで、顔のふとした表情や足の動きを捉えています。

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作者は、なかなか描きに来る時間が取れません。いきなりの人物デッサンで大変でしたか、人物の硬さが残りました。普段、少しでもクロッキーをする機会を、増やしていければいいのですが。

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小学生の作者は、それほどデッサン経験が無いですが、物怖じせずどんどん描いていきました。上手くなりそうです。

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久しぶりに描いた作者ですが、髪や手の丁寧な描写に、娘さんに対する愛情を感じます。

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じっくり取り組むのが得意な作者は、今回初めて肌の質感に迫れました。時間は掛かりましたが、服、髪、肌それぞれの違いを描き分けることが出来ました。大きなハードルを越えることが出来たことが、受賞の理由です。

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作者は、人物デッサンの参加を渋々してくれたのですが、まずはクロッキーの機会を増やして、描くことに慣れていかなければいけませんね。

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作者は常日頃から努力を惜しまない人ですが、描き込めば描き込むほど硬くなるという、壁が出てきました。まずは、ご自身で分析してみましょう。

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イラストを描いている作者ですが、デッサンはそれほど機会が有りませんでした。光の当たり方を表現することが出来るようになると、化けそうです。

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作者は年配の方ですが、目測が出来なくて、苦労をしています。お孫さん描きたさで、このように何枚も練習し、粘り強く取り組んでいます。今回の受賞は、この熱意とひたむきな姿勢が理由です。

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「バットマン」フィギュア制作のための、エスキースです。長らくデッサンばかりしていましたが、本当に好きな立体を制作開始しました。好きな事を後回しにし、外堀を埋めてから攻めるタイプですが、自分の作品が自分のルールになって、このモデルの筋肉のように盛り上がってきました。出来上がりが楽しみです。一等、おめでとうございます。

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作者は、自分のテーマやアートとの接点を探り続けてきたのですが、自分の描きたいものが自然に方向を示してきたようです。これからが楽しみです。