お茶漬けについて
「書を捨て、街に出よう。」は寺山修司です。
それに引っ掛けて、「お茶漬けはやめて、ごちそうを食べに行こう!」というタイトルにしました。
岡山にあるジョークなんですが、口ばかりの人と、具のないお茶漬けと掛けて、「湯~ば~じゃ。(言~ば~じゃ。)」。
大喜利だと「座布団、一枚!」ではなく「一枚、もってけ!」かもしれませんが、口ばっかりで何もしない人が、岡山に多いからかどうかは不明です。さて、回りくどくて分かりにくいかも知れないので、何の話か結論を言いますと、言うばかり(思うばかりではなく)、行動を起こそう!(描こう!)という話です。

ごちそうについて
最近、家の猫をモデルにすることがあります。「さあ、描こう!」というと、皆さん「え~!!」と悲鳴を上げるのですが、何だかうれしそうです。動き回りますので、とてもまともには描けません。でも懸命に、手を動かすわけです。夢中になって、考える暇もなく、手を動かすのです。後で拝見すると、皆さんの描いた線が、とても生き生きしているのです。やっぱり、生き生きと描くことが、良い体験=ごちそうだと思います。

最近は便利になって、ノウハウはインターネットにごまんと転がっています。いくらでもノウハウだけは簡単に知ることが出来るのですが、ノウハウだけわかっても、実際は描けません。逆に、頭でっかちになってしまうと、描けなくなるかも知れない。自転車の乗り方を知っていても、実際に乗れるとは限らないように、知識だけがあっても、いざ行動に移す際に、思うように体が動くかどうかは別の話です。

お茶漬け=頭でっかち、ごちそう=子供の頃のようなワクワクドキドキ
それでもノウハウを求めてしまう、仕方がないことかも知れませんが、行動するタイミングが掴めなくなることがあります。行動するタイミングが合わないと、余計に行動が億劫になります。また、周りの評価や目が気になってしまうと、行動を抑制しがちです。言うは易し、行うは難し、「言~ば~じゃ」とは、そのようなことを指しているのかも知れません。

例え描けなくても、猫を懸命に描こうとして手を動かすように、思い切って行動すれば、案外楽しかったと思うことでしょうし、何時しか知識と行動が噛み合ってきます。行動する前に考えることは大切ですが、考えすぎないで行動してみることも大切です。絵の場合は、ごちそうにありつける確率は、その方が高いと思います。